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Looker Studio GA4 データ可視化

【Looker Studio】GA4のイベント名をCASE文で日本語に変換!分かりやすいレポートを作るテクニック

Looker StudioのGA4レポートで英語イベント名が分かりにくい問題を解決!計算フィールドとCASE文を使い、分かりやすい日本語名に変換する具体的な手順を解説し、レポートの可読性を劇的に向上させます。

公開日: 2025年11月12日

はじめに:こんな課題ありませんか?

Looker StudioでGA4のデータを可視化し、関係者と共有するレポートを作成したとします。しかし、グラフやテーブルに並ぶのは generate_lead, Product_search_refinement_click, sign_up といった英語のイベント名ばかり。

「この 'generate_lead' って、結局どのコンバージョンなの?」
「グラフの項目が英語で、直感的に内容が理解できない...」

このようなフィードバックを受け、レポートの説明に毎回時間を費やしてはいないでしょうか?GA4のイベント名は、データ管理の観点からは英語(やスネークケース)で統一するのがベストプラクティスですが、ビジネスサイドのユーザーにとっては分かりにくいのが実情です。

この記事では、その課題をスマートに解決する方法、つまりLooker Studioの機能を使って、データソースを汚さずにレポート上の表示だけを分かりやすい日本語に変換するテクニックをステップ・バイ・ステップで解説します。

解決策の概要:計算フィールドとCASE文

結論から言うと、この課題はLooker Studioの「計算フィールド」機能と、SQLライクな条件分岐を実現する「CASE文」を組み合わせることで解決できます。この方法を使えば、元のGA4の「イベント名」ディメンションはそのままに、表示用の新しいディメンション(例:「イベント名(日本語)」)を作成できます。

これにより、データの一貫性を保ちつつ、レポートの利用者にとっては非常に理解しやすいアウトプットを提供することが可能になります。

具体的な手順(ステップ・バイ・ステップ)

それでは、実際に設定する手順を見ていきましょう。

Step 1: 対応表を準備する

まず、どのイベント名をどの日本語に変換したいのか、対応関係を整理します。GoogleスプレッドシートやExcelなどを使って、以下のようなシンプルな対応表を作成することをおすすめします。これが後のCASE文の設計図になります。

GA4イベント名 (Event name) レポート表示名(日本語)
generate_lead お問い合わせ完了
sign_up 会員登録完了
purchase 商品購入完了
add_to_cart カート追加
view_item 商品詳細閲覧

この表を事前に作成しておくことで、抜け漏れなくCASE文を記述でき、後のメンテナンスも容易になります。

Step 2: 計算フィールドを作成する

次に、Looker Studioのレポート編集画面で、GA4データソースに計算フィールドを追加します。

  1. Looker Studioのメニューから「リソース」→「追加済みのデータソースの管理」を選択します。
  2. 対象のGA4データソースの行にある「編集」をクリックします。
  3. データソースのフィールド一覧画面の右上にある青いボタン「フィールドを追加」をクリックします。

これで、新しい計算フィールドを作成する画面が表示されます。

Step 3: CASE文を記述する

計算フィールドの編集画面で、以下の要領でCASE文を記述します。

  1. フィールド名: 分かりやすい名前を付けます(例: キーイベント名(日本語))。
  2. 計算式: Step 1で作成した対応表を元に、以下のようなCASE文を入力します。
Looker Studio 計算式
CASE
  WHEN イベント名 = 'generate_lead' THEN 'お問い合わせ完了'
  WHEN イベント名 = 'sign_up' THEN '会員登録完了'
  WHEN イベント名 = 'purchase' THEN '商品購入完了'
  WHEN イベント名 = 'add_to_cart' THEN 'カート追加'
  WHEN イベント名 = 'view_item' THEN '商品詳細閲覧'
  ELSE イベント名
END

【重要ポイント】
最後に ELSE イベント名 を必ず記述してください。これは、「上記のいずれの条件にも一致しなかった場合は、元のイベント名をそのまま表示する」という意味です。これを忘れると、対応表にないイベント(page_viewscrollなど)がすべてnull(空欄)になってしまい、データが欠落したように見えてしまいます。

入力が完了したら、右下の「保存」をクリックします。

Step 4: レポートに適用する

データソースに新しいフィールドが追加されたら、あとはレポートのグラフや表に適用するだけです。

  1. 日本語化したいグラフや表を選択します。
  2. 右側の設定パネルの「ディメンション」に設定されている「イベント名」を、先ほど作成した「キーイベント名(日本語)」にドラッグ&ドロップで置き換えます。

これだけで、レポート上の表示が分かりやすい日本語に切り替わります。

Before / After

このテクニックを適用することで、レポートの分かりやすさは劇的に向上します。

Before

英語のイベント名で直感的でない

  • generate_lead 15
  • sign_up 32
  • purchase 8
  • add_to_cart 120

After

一目で意味がわかる日本語表示

  • お問い合わせ完了 15
  • 会員登録完了 32
  • 商品購入完了 8
  • カート追加 120

このように、誰が見ても主要なコンバージョンやユーザー行動が何であるかを即座に理解できるレポートに生まれ変わります。

まとめと応用

今回は、Looker Studioの計算フィールドとCASE文を使ってGA4のイベント名を日本語に変換する方法を紹介しました。このテクニックのメリットは以下の通りです。

  • レポートの可読性向上: 専門知識がない関係者でも、データの内容を直感的に理解できるようになります。
  • コミュニケーションの円滑化: 「この項目は何?」という質問が減り、本質的な議論に時間を割けるようになります。
  • データソースの整合性維持: 元のデータは変更しないため、他の分析で元のイベント名を使いたい場合にも影響がありません。

また、このCASE文を用いたディメンションの変換は、イベント名以外にも応用範囲が広いです。例えば、

  • 参照元/メディア を独自のチャネルグループ(例: 「ブランド指名検索」「一般キーワード検索」「SNS広告」など)に分類する。
  • URLのパスを、分かりやすいページ名(例: /product/123/商品A詳細ページ)に変換する。

など、さまざまな場面で活用できます。ぜひこのテクニックをマスターして、より分かりやすく、価値のあるデータレポートを作成してみてください。